子どもにスマートフォンを初めて買ってあげるとき、不安を感じる保護者の方は少なくないでしょう。まずは子どもがデジタル機器を扱ううえで、注意すべきリスクを理解しましょう。

設定だけで全てのリスクを防げない

子どもがデジタル機器を使う上で巻き込まれる問題は、ウイルスや不正アクセスより「人」が絡むものも多いです。友人関係のトラブル、依存による生活の乱れ、見知らぬ大人との接触。対人関係に未熟さがあり、責任もとれない子どもたちは大人のサポートが必要です。

子どもに忍び寄るリスク

1. ゲームやSNSを通じた、見知らぬ大人との接触

オンラインゲームで仲良くなった相手が実際には悪意のある大人だった、というケースがあります。最初からあやしい人物として現れるわけではなく、長い時間をかけて信頼関係を築こうとするのが特徴です。

2. SNSやメッセージアプリでの仲間外れや悪口

グループトークからの突然の除外、既読スルーの集団的な無視、悪口のスクリーンショットの拡散。学校内の人間関係がネット上に持ち込まれ、24時間休む場所がない状態になることもあります。

3. SNSの「高収入バイト」を通じた犯罪への加担

SNSなどで「簡単・日払い・高収入」という求人に応じた中高生が、特殊詐欺の受け子として利用されるケースが確認されています。小遣い稼ぎのつもりが、気づかぬうちに犯罪に加担させられているのです。

4. スマートフォン依存による生活の乱れ

通知のたびに確認しないと不安、夜中までSNSやゲームを続けてしまう。睡眠不足が続き、学校での集中力が落ちる。スマートフォンのアプリの中には「できるだけ長く使わせる」ように設計されているものもあり、大人でもつい使い続けてしまいがちです。

子どものスマートフォン利用を安全にする対策

フィルタリングだけで全てのリスクを防げるわけではありませんが、有害なサイトへのアクセスを制限する基本的な対策として欠かせません。主要な通信会社が無料でサービスを提供しているため、まずはここから始めましょう。

設定に加え、気軽に相談できる環境づくりが大切

子どもとデジタルの関係に「これで完璧」という答えはありません。技術は変わり続け、子どもが使うサービスも変わっていきます。大切なのは、設定を一度して終わりにするのではなく、折々に「最近どんなことしてるの?」と話す習慣を持つこと。その会話の積み重ねが、後戻りできない事態を防ぎます。