「警察ですが、あなたの口座が犯罪に使われています」。もしもそのような電話がかかってきたら、誰しも驚いてしまうかもしれません。
あなたを守るための正しい知識と、具体的な対処法をまとめました。

急増する「ニセ警察」詐欺その背景にあるもの 

ニセ警察詐欺の被害額は過去最大のペースで推移しており、SNS型投資詐欺と並んで近年最も深刻な脅威の一つになっています。かつてのターゲットは主に高齢者でしたが、2025年以降は20〜30代の若年層の被害も急増しています。* 

急増の背景には、「捜査」「逮捕」といった言葉で心理的に追い詰め、捜査の機密だと称して口封じをすることで、客観的な判断力を奪う手口の巧妙さがあると考えられます。 

加えて、AIによる音声合成やディープフェイク技術の進歩により、本物の警察を装うことが以前より容易になっていることも、被害拡大の一因とみられています。 

巧妙化する「ニセ警察官」の主な手口 

様々な方法で不安や恐怖をあおり、判断力を鈍らせるのが特徴です。 

1. 容疑者扱いの電話

「あなたの口座が犯罪に利用されています」などと不安を煽ります。警視庁の代表電話(03-3581-4321)や、末尾が(0110)の警察署代表番号を偽って表示させていることもあります。 

2. ビデオ通話での事情聴取

電話をかけた後は、SNS(LINEなど)のビデオ通話に誘導することが多いです。画面越しに、警察官の制服を着た男が偽の警察手帳や偽の逮捕状を画面に示し、信じ込ませることもあります。 

3. 極秘捜査と口止め 

「この件は極秘捜査なので、地元の警察や家族には絶対に話さないように」などと指示し、外部への相談を断ち切ります。あなたを孤立させることが犯人の狙いです。 

もし警察を名乗る不審な連絡が来たら

まずは気持ちを落ち着かせ最寄りの警察(#9110)に電話しましょう。かかってきた番号にそのままかけ直してはいけません。 

声も顔も番号も偽装できる今の時代に、必要な対策 

警察を名乗る電話は、私たちの心の隙につけ込みます 
技術が進化し、声も顔も番号も本物そっくりに作れる時代になりました。

だからこそ、画面越しの情報だけで判断するのは避けましょう。詐欺電話ブロックの機能を活用しつつ、もしもあやしい電話を受けたら必ず一度切って確認することが大切です。